zurezuregusa

徒然草のように徒然なることをずれた視点からお送りするブログ。ぐさっと刺さってくれれば幸い。

カイト/KITE

『カイト/KITE

★★(4/10点)

監督:ラルフ・ジマン

出演:インディア・アイズリー、サミュエル・L・ジャクソン、カラン・マッコーリフ、カール・ボークス、テレンス・ブリジット、デオン・ロッツ、ライオネル・ニュートン


原作も見たが似ても似つかぬ別物だった。同じなのは名前とか弱な少女が殺し屋だということだけ。原作に思い入れがあるわけではないので、ストーリーの改変に対する賛否はない。ただ、単純にストーリーとしてはつまらないものだった。

協力者のアカイが真犯人だと小学生でも気付く脚本の運び方でアホかと思う。ミスリードもなく、記憶をなくさせる薬まで渡し怪しさ満点のアカイをなぜ主人公がそんなに信用しているのか謎だ。というか気付いているならオブリが言ってあげればいい。そこでどちらが正しいのか思い悩みながら進む方がまだ見ていられる。サミュエル・L・ジャクソンの無駄遣い映画。

良い部分を挙げるとすればアクション面だろうか。冒頭のカバンから銃を取り出すのはスタイリッシュでカッコイイ。またそのシーンをはじめ劇中の何箇所かは原作を模したシーンになっていて、原作を読んでいれば唸ることができるだろう。ただ、逆に言えばそれくらいしか原作の成分はないので、序盤に出てくるそのシーンを迎えた後はただただつまらないかもしれないが。