マエストロ!
『マエストロ!』
☆(1/10点)
監督:小林聖太郎
出演:松坂桃李、miwa、西田敏行、濱田マリ、松重豊、池田鉄洋、古舘寛治、濱田マリ、モロ師岡、村杉蝉之介、斉藤暁、でんでん、石井正則
※ネタバレ含みます
久しぶりにこんなクソ映画に当たった。まず、全員の行動原理がわからない。なぜ、西田敏行は急にコンサートをやりたくなったのか、それがなぜ中央交響楽団だったのか。松坂桃李は一度離脱した楽団になぜ戻ってきたのか。周りのアンチ西田敏行もなんで楽団に戻ってきたのか。miwaはなぜ一般人なのにプロに混ざろうと思ったのか。
ストーリーもわけわからん。よくわからんおっさんが指揮のコンサートに金出してたスポンサーが、詐欺だという誤解で降りる。それを全然止める気ない登場人物たち。金のためにやってるのかも謎だが、金が出ないとなると急に「じゃあやんねぇ!」と逆ギレ。なのに、なんとなくで再開しコンサートにこぎつける。あれ、金はどうしたの?どうやって開いたの?西田敏行へのモヤモヤはどこいったの?そして、無事コンサート成功!大団円!かと思ったら翌日もありまーす、みたいな。確かにチラシには書いてあるけど、それ言及されてないよね?後日談が語られてるのかと思ったらまだクライマックスじゃなかったという。やっと解放されると浮いた腰を沈めさせられるクソシステム。咀嚼しまくらないとわからないことばかりで、合わない素材をぶち込んだ生煮えの闇鍋みたい。
全体的に説明不足。言いたいことだけ言って、あとは雰囲気で察せよ、という。ただただmiwaがかわいいだけ。miwaは演技ヘタだが見てるだけでかわいい。関西弁だからaikoを想起させられたりもするが、かわいさは段違い。
後は、脇役陣がいい俳優使いすぎてて笑った。今や主役も張る松重豊を始め、池田鉄洋、古舘寛治、濱田マリ、モロ師岡、村杉蝉之介、斉藤暁、でんでん、石井正則などなど。脇役だけでお腹一杯になる。その脇役にちょこちょこストーリー割り振るから筋道がなくなるのだ。なんで西田敏行はあんなに音に敏感なのかとか、結局なんの借金だったのかとか主人公の親父と西田敏行の関係はなんだったんだとか伏線を無視して終わるから全く意味不明。冒頭のシーンから彼らがなぜ集まったのかわからないまま物語が始まるし、彼らの日々の生活がわからない。解散して困っててなんとかすがるように再結成したのか、思い出作りなのか、そういったところが描かれないから行動原理がわからない。ぼくのかんがえたさいきょうのおーけすとらえいが、みたいな感じ。