ニンフォマニアック vol.1
『ニンフォマニアック vol.1』
★★★★☆(9/10点)
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、ステイシー・マーティン、シャイア・ラブーフ
※ネタバレあり
『愛の渦』のような抜ける映画を期待していったが、以外とそうでもなく普通に楽しめる娯楽作だった。というのは『愛の渦』はなんだかんだ言って邦画だから隠すところは隠してしまう。それがこの映画は大女優、名俳優でも局部を晒すため、その堂々っぷりに笑い、感嘆してしまった。
電車の中で男を引っ掛ける話を釣りに例え、ケーキフォークから男の話に移行し、バッハの音楽に性生活を例える。その示唆に富む、知的な話は裸体を中和しながらもシュールな笑いを生み出す。まるで「笑ってはいけない性生活」のよう。壮大なコントにすら思える。
また、若いジョー役のステイシー・マーティンが綺麗すぎて眼福。ポルノ女優かなにかかと思っていたら、モデル出身と知り驚いた。ミア・ゴスもモデルだし、根性ありすぎだ。シャルロット・ゲンズブールもシャイア・ラブーフも名優なのによくもまあ全部晒せるものだと感心する。日本の風呂文化が理解できない、なんていう欧米人のすることじゃない。
抜くために来たのに、笑わされ、知己のある寓話を見させられて満足。